外伝その6  プロレス観戦実践編〜2014.9.23ノア新潟大会観戦記〜

2014年9月23日、プロレスリング・ノア新潟大会 〜大航海vs大花火〜を見てきました。
見に行こうと思ったきっかけは、街中で見かけたポスターです。この誰もが一度は目にしたことがあるであろう、プロレスラーがファイティングポーズを取ってこちらを凝視している宣伝ポスター・・・興行関係者の間では、果たしてこれがどれだけ営業成績に結び付いているのかという疑問の声もあるとのことです。でも実際、筆者はこのポスターを見てノアの興行があることを知って会場まで足を運んだ訳なのですから、やはり一定の効果はあるのでしょう。これはノアの若手選手や営業担当が、人目を気にしながら夜中にコッソリ貼って回ったモノなんだろうなあと思うと感慨深いものがあります。
貼るのが興行関係者なのですから、もちろん興行が終わったらちゃんとポスターを剥がして町をキレイにして帰る義務があろうものかとは思います。でも興行終了後はすぐさまタニマチ接待の打ち上げ会を行うか、あるいは少しでも経費を節減するためにトンボ帰りしてしまうプロレス団体にそんなことをしているヒマはありません。とっくに興行が終わっているのに貼り続けられている薄汚れたプロレスポスターを見かけると、筆者はなんともいたたまれない気分になります。

というわけで訪れてみた新潟市体育館、集客力はおおよそ3000人。ノアだけはガラガラなんだろうなあと思いきや、駐車場は余裕の満杯で、駐車場入口には警備員まで出ています。筆者としては当日券購入の気まぐれ観戦でも、二階席で適当にゴロ寝しながら見れられるようなレベルなんだろうなと思っていたのがトンでもない。ノアのクセに一番安い二階自由席ですら4500円は高杉だろくらいに思って会場に行ったのに、その二階自由席はなんと売り切れで、余った二階指定席でかろうじて観戦出来たという満員状況だったのですよ。それでもその席は端っこながらも最前列の席だったので、まずまずなポジションだったと思います。

さて筆者は先ほど書いたとおり、ノアだけはガラガラだと思っておりましたし、チラホラ見かける客もキモいノアオタばかりなんだろうなあという酷い偏見を持って会場入りしました。(酷)・・・が、その実態たるや観客席は筆者の想像を絶する満員御礼常態で、しかもその客層はノアオタどころか、若いねーちゃんや小さい子供を連れたファミリーが全体の半分くらいを占めているではありませんか!


2000人は固いな

過去の古臭いプオタ色を消して、新規の客層をつかんでリニューアルするのに成功したのは新日本プロレスだけだったのかと思いきや、ノアもようやく過去の四天王プロレスの幻影を振り切って、新たなファンの指示を得ることが出来たようですね。

それでは以下、試合別の簡単なレポートを

第一試合 
小川良成vs原田大輔vs熊野準 3wayマッチ

アタシ的にノアというプロレス団体は、もはやインディー団体に成り下がっていると思っていたので、その試合設備もさぞかしショボいものを想像しておりました。でもそれが、第一試合からオーロラビジョンで選手プロフィールが流れているではありませんか。てかそれ以前にオーロラビジョンが設置されていること自体に驚きだったし、テレビ中継まで入っている(PPVでしょうが)のを見るに、まだまだノアは元メジャーの底力を持っているということを思い知らされました。


インディーレベルかと思いきや

ちなみに筆者が初めて観戦した20年前のFMWでは、オーロラビジョンどころかリング専用照明すらも無かったし、花道や入道ゲートなんかもありませんでした。筆者としてはノアの興行もそのレベルだと思っていたので、全力で土下座したくなりましたよ。

さて前置きが長くなりましたが試合レポートです。
筆者が知る限り、プロレス興行の第一試合というものは、若手同士のゴツゴツしながらも熱意だけは伝わって来るというような試合を持ってくるのが一般的パターンでした。
でも本興行ではそんなかつてのセオリーではなく、ベテランも参加したバトルロイヤルの亜流のような変な試合を持ってきており、なんだかよく分からないまま終わってしまったという印象でした。ちなみに誰が誰をフォールして終わったのかは覚えておりません(爆)
筆者のような古いプオタはプロレス界にとっては老害のようなもので、その意見は古臭いのかもしれませんが、やはり第一試合には若手同士のイキのいい試合を見てみたいものです。

第二試合 
斎藤彰俊、北宮光洋 vs 大谷信二郎、高岩竜一 
(ノアvsゼロワンの対抗戦)


本大会はノアvsゼロワンの対抗戦というのが一つのテーマとなっており、この第二試合が興行を一つのストーリーと見た場合の実質上の第一試合と言えるでしょう。
もっとも、参加選手のうち若手と言えるのは北宮洋介だけで、大谷・高岩などはかつて新日ジュニアのエース格だったという猛者どもです。試合内容は終始安定しており、大谷の見せワザである顔面ウォッシュ(コーナーでグロッキー状態の相手を顔を靴底で擦り蹴る)のときなどは会場一体の掛け声で盛り上がりました。
なお、この選手の見せワザ&客の掛け声というのはプロレス生観戦のときの大きな見せ場であり楽しみの一つです。大谷が相手の顔を擦ると同時にこちらも「ウゥ〜っ!」と叫びましょうw また、ワザが一段落したあとも、「もう一回!」コールも入れましょうw (実は筆者も正確には何と叫んでイイのか分からないのですよ(^^; もしかしたら、ウォ〜ッシュ!を縮めて言っているのかもしれません)
ってことで結果はカードを見た瞬間に予想がつくと思いますが、北宮が大谷高岩の合体フォールで3カウントを奪われております。

第三試合 
森嶋猛、拳王、大原はじめ vs デーモン植田、KAMIKAZE、菅原拓也
(おちゃらけアウトロー軍団・超危暴軍vsスタイリッシュヒール軍団・デーモン軍)

一目でベビーとヒールがはっきり分かる、老若男女楽しめる試合でした。気は優しくて力持ちリーダー(森嶋)を盛り上げるチャラ男二人(拳王・大原)と、ちょっとギャグテイスト入っていながらも分かりやすい悪魔ファイトを繰り広げるデーモン軍の戦いは、ある意味プロレスの王道と言えます。
オノや鎌?と言った凶器まで繰り出して場外乱闘を繰り広げるデーモン軍に、正統派のファイトスタイルで応える超危暴軍の戦いですが、結果は両者反則だか何だかの不透明決着でしたが、両チームの気持ちイイ暴れっぷりにはスカっとさせられました。双方のマイク合戦も楽しかったです。
なお、この試合では、大原はじめに対する声援が多く聞かれました。選手に声援を送るのもプロレスの楽しみの一つであることは言うまでもありません。大声を出すというのは気持のイイことなのですよ。
また、この声援の大きさや勢いというのが選手の会場人気を図る重要なバロメータであり、団体内における選手のポジション決めの判断材料となります。

第四試合
石森太二、小峠篤司 vs 日高郁人、藤田峰雄
(ノアとゼロワンのジュニア最強決定戦)

ノアとゼロワン、どっちのジュニアが強いか?というテーマの試合だったのですが、中途半端感がぬぐえませんでした。
この第四試合の見せ場として、藤田の大きいちんちんをノア組がいかに攻撃するのかというしょうもない因縁話が、オーロラビジョンでの煽り映像まで入れて組み込まれていました。
筆者はそのこと自体を否定する気はありません。でもそんなアホな試合展開を見せようとするのなら、ノアとゼロワンのジュニア最強決定戦みたいな煽りをするべきではないでしょう。ハナからお笑い路線と割り切らなくてはいけないところを、変にカッコつけて正統派の試合にしようとするから微妙なのですよ。
筆者の知る限りの古いプロレスセオリーでは、第二試合か第三試合あたへんにお笑い路線の試合が入るというのもよくあるパターンでした。かつての全日本プロレスにおけるジャイアント馬場さんと悪役商会のファミリープロレス、全女のミゼットプロレスなどがいい例でしょう。お笑いならお笑いに徹して、でも自分は本当は正統派なカッコいいレスラーなんだみたいな顔をしてはいけません。という訳で、この試合の結果は覚えておりません(^^;

第五試合 
マイキー・ニコルス、シェイン・ヘイスト、クワイエット・ストーム
               vs 佐藤耕平、鈴木秀樹、横山佳和 

                     (ノアとゼロワンのヘビー級対決)

正直、試合のレベルはあまり高くは無かったですが、興行的位置づけとしては必要な試合だったと思います。
プロレスの醍醐味とは本来、大男同士のド迫力なぶつかり合いであり、大型外国人が戦いに華を添えるものだというのがジャイアント馬場さんのプロレス感でした。本興行で初の本格的ヘビー級の試合となるこの第五試合は、やはりマットを轟かす重低音、チョップやキックの炸裂音が今までの試合とは段違いで、プロレス技の重み、プロレスラーの鍛えられた肉体の凄さを感じさせられました。ワザに対する歓声や拍手も大きかったですね。
とは言ったものの、最初に書いたとおり、試合そのものの出来は今一つでした。レスラー一人一人のキャラクター的特徴にも乏しく、レスラーの対立図式が分かりにくかったのも微妙でした。試合結果は確か、日本人軍団のゼロワン勢が勝ったような気がします。

さてココで拍手や歓声についての解説です。
今回の興行においての客席のボルテージについては、新潟の県民性もあってか少々おとなしかったように思えます。大技が決まれば拍手は起こるし、散発的に選手に対する声援が飛び交ってはおりましたが、やはり地方の若いファンが多く、会場慣れしたベテランファンが少ないということなのでしょう。もっともお通夜レベルということはなく、チビっ子の声援や若いねーちゃんの声が響いているあたへん、筆者的にはほどよい盛り上がりだったとは思いますけどね。
それなら会場慣れしたファンがどういうものなのかと言えば、筆者が10年くらい前に同じく新潟市体育館で観戦したリングスの例をあげてみましょう。
この日のメインイベントは、絶対エース前田日明に、若き次世代エース候補の山本宜久が挑むという試合でした。そこで前田と山本それぞれのファンが声援を送ったのですが、

ファンA:「前田〜!」
ファンB:「山本山本〜!!」
ファンA:「前田前田前田〜!!!」
ファンB:「山本山本山本山本〜!!!!」

ファンC:「うるせ〜ぞ〜!!!」

ファンA:「前田前田前田前田前田〜!!!!!!」

ファンD:「・・・どっちも好きだ〜・・・」

会場:「HAHAHAHAHA!」 ぱちぱちぱちぱちぱちぱち(ファンDに対する拍手)

などというやり取りで、緊迫感のある試合の中で、一服の清涼剤となりました。こんな一体感が味わえるというのも生観戦ならではのものです。
それからリングスと言えば、関節技の決め合いにおいて、ワザが決まりそうになったときは会場一体で

「おおっ〜!!」↑↑

と盛り上がり、

でもやっぱり決まらないと

「おお〜〜〜・・・・」↓↓

と盛り下がる、「おおっ↑↑ おお〜・・・↓↓」の大合唱の繰り返しが楽しかったですね。
リアルファイトのリングス、それも新潟会場ですらこのような一体感が味わえるのですから、増してやエンタメ色が強い団体の後楽園ホール大会などに行けば、いったいどれだけ会場が盛り上がるんでしょうね?

第六試合・セミファイナル
モハメド・ヨネ、中嶋勝彦 vs 田中将斗、小幡優作
(ノア最強の正統派タッグチームBRAVEとゼロワンのイケイケチーム弾丸ヤンキースの対抗戦)

これぞプロレスという試合でした。本日のベストバウトと言ってイイでしょう。
一目でいかにも強そうなBRAVEに対し、見た目と名前がピッタリ一致な弾丸ヤンキース。圧倒的な横綱相撲のBRAVEに対し、ガッツと勢いだけで挑んで行く弾丸ヤンキースという対立図式が分かりやすく、どちらのチームにも見所があって贔屓要素があります。
分かりやすい構図というと、第三試合もそうだったのですが、このセミファイナルとの違いは両者の実力差にあります。「おお〜、すげー、つえええ!!!」って感じの格上チームBRAVEに対し、ひたすら弾丸ファイトで挑んで行くヤンキースには思わず「がんばれ〜!」と声援を送りたくなりました。
結果はもちろんBRAVEの勝ちだったのですが、弾丸ヤンキースの方も、まだまだ打倒BRAVEを目指して頑張って欲しいと思わせるイイ負け方でしたね。このように、いかに次に繋がる試合を作れるかがプロレスのマッチメークのキモと言っていいでしょう。
また、本対戦カードでは、モハメド・ヨネの立ち姿がカッコ良かったのが印象的でした。
タッグマッチというものは、2人で戦うものだということは言うまでもありませんが、それはリング上での戦闘中に限った話ではありません。一流のレスラーというものは、コーナーポストで待機しているときもしっかりプロレスしているものなのです。パートナーに声援を送ったり、ポストを叩いて観客を煽ったり手を挙げてアピールしたりと、なかなかどうして忙しいものなのですよ。タッグマッチを見る際は、こうした部分にも注目すればより一層楽しくプロレス観戦ができます。


男は背中で語れ

さてモハメド・ヨネの待機時についてなのですが、特に目立った動きをしなくても、ただロープに寄りかかって立っているだけでもカッコよく様になっていたのですよ。自分が戦っていないときでもモハメド・ヨネは、美しい立ち姿を見せることによりしっかりプロレスをしておりました。

メインイベント GHCヘビー級選手権試合
丸藤正道 vs マイバッハ谷口 
(正規軍BRAVEリーダー丸藤の持つGHCヘビー級のタイトルに、アウトロー軍団・超危暴軍の谷口が挑戦)

メインイベントとは、団体がその日の興行で一番力を入れている試合であり、シングルのヘビー級タイトルマッチとは、団体が出しうる一番の好カードであります。全盛期のノアならば、武道館クラスの会場(集客力1万人レベル)において、年にせいぜい3〜4回くらいしか行われないものでした。GHCヘビー級タイトルマッチとは、いわば団体の切り札と言ってイイくらい重要なものなのですが、それが新潟ごとき地方大会で行われるというのは嬉しいような寂しいような・・・でもそこはやはり、ノアで最高のカードが新潟の地で見られるということで、素直に盛り上がって楽しんでみるべきでしょう。
ってことで、ノアの正規軍エース・丸藤と、アウトロー軍団の谷口のタイトルマッチなのですが、やはりシングルマッチでは色々と誤魔化しが利かないなというのが筆者的な感想でした。
シングルマッチはタッグマッチと違い、観客の目は完全リングで繰り広げられる2人の戦いだけに集中されます。タッグなら自分のミスをパートナーがフォローすることが出来ますし、リング上の戦いが間延びしたら、とりあえず4人全員がリングインして乱闘することにより状況をあやふやにリセットすることができますが、シングルではそうはいきません。完全に2人のレスラーの力量だけが試されるのです。
丸藤と谷口のタイトル戦は、及第点には達していたものの、新日本プロレスの棚橋やオカダカズチカなどには及ばないと言ったところでした。ようやくかつての三沢vs小橋がやっていたようなカウント2.9のタフネスマンコンテストの呪縛からは脱し、スマートなプロレスになったことは評価したいところですが、現状では新日本プロレスの方がハイレベルだなというのが実感ですね。
それでも丸藤と谷口のキャラクター付けはよく出来ていたし、かつてのノアのようなダラダラ感はありませんでしたので、これからが楽しみなところではあります。
あ、そうそう、結果は丸藤のタイトル防衛です。カウント3が入ったのは必殺技4発目くらいだったのですが、大技ラッシュはもう若干短い方が良かったような気がします。

ちなみにいわゆる四天王プロレスでは、カウント2.5あたへんからは、フォールを返したところで観客が一斉に足を踏みならす、重低音ストンピング攻撃というのがお約束の観客ムーブでした。これは観客もレフリーと一緒にカウントをして、

「ワンッ!・・・ツーっ!・・・おおっ〜〜〜!!!」バタバタバタバタバタ!!!!!

と言った感じのムーブでして、筆者は未だ家でプロレスを見ていても、ココぞというフォール返しを見たときは、ついつい足を踏みならしてしまいます(笑)
この重低音ストンピング攻撃の無いGHCヘビー級選手権試合を見て、時代の移り変わりを実感させられましたね。

特別試合 
ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ
杉浦貴、高山善廣、平柳玄藩vs大仁田厚、矢口壹琅、保坂秀樹

やっぱり大仁田厚は腐っても大仁田厚でした。これまでイイ感じのマッチメークで綺麗にメインを締めたノア興行において、特別試合という位置づけで行われたこのノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチ。かつて大仁田厚が新日本プロレスに乗り込んだとき、アントニオ猪木が「大仁田の毒を入れてしまったら、全て染め上げられてしまうぞ!」と危機感をあらわにしたものでしたけど、今回のこのノア興行でその猪木の言葉の意味を改めて思い知らされてしまいました。
いくら弾丸ヤンキーズが好試合を展開しても、GHCヘビー級選手権という切り札を持ってきても、結局一番盛り上がったのはこのノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチでした。
それまでのマッチメークは全体的なバランスを考えて、次に繋がる何かをしっかり示したものだったのですが、この特別試合は違います。長期的なストーリーや団体対抗戦といったテーマなど一切関係なしで、全てを飲み込む超インパクトで嵐のように終わってしまったのです。まさに全てを消し去る電流爆破と言った感じでした。

まずはなんと言っても大仁田の登場シーンのカッコいいことカッコいいこと・・・立ち姿の美しいモハメド・ヨネと同じように、大仁田の花道を歩く姿は神がかっております。これが本当に齢50を超えたポンコツレスラーなのか? ハッキリ言って丸藤なんかとはまるで格が違いました。


絵になるよなあ

ノーロープ有刺鉄線電流爆破デスマッチもヤバいです。とにかく選手が電流爆破を喰らったときのパパパパパン!という衝撃音と、リングの全てを覆い隠してしまう煙のド迫力たるや、筆者が今までに見たどのプロレス技よりも強烈強力な痛みが伝わりました。


現物は超ド迫力!

もともとビデオでさんざんこの形式の試合を見ている筆者ですら、レスラーが電流有刺鉄線に触れそうになる瞬間に思わず目を細めて体を縮こまらせてしまうくらいです。これを初めて見た人には、どれだけ強烈なインパクトを与えるのやら・・・そりゃあ同じ興行で別に試合をするレスラーからすれば、自分の全てを消し去られてしまうのではという恐怖に駆られてしまうことでしょう。
最後は大仁田チームが勝ち、リング上で勝ち名乗りをあげながら大仁田のマイク&聖水パフォーマンスが始まったわけなのですが、これがまたカッコいいのなんの。さすがに筆者を虜にした20年前の大仁田厚ほどの光は放っていなかったものの、あの大仁田の本気の目と叫びに込められた魂は未だ健在でしたね。


全てを飲み込む猛毒

興行の最後に大仁田のパフォーマンスに魅せられてしまえば、それまでの全てが食われてしまいます。やはり大仁田厚は恐ろしい男ですよ。

以上が平成26年9月23日ノア新潟大会〜大航海vs大花火〜のあらましです。いかがだったでしょう? 少しでもプロレス観戦の楽しさが伝わったでしょうかね?
プロレスとは、その歴史をたどるだけでも楽しめるジャンルであると豪語したのは筆者自身ですが、実際に生観戦することで、より一層プロレスに対する理解が深まることは言うまでもありません。というかそんな穿った見方をせずとも、そもそもプロレスの生観戦とは純粋素直に面白いものなのです。
プロレス本を読むばかりで実際に会場に足を運ぶこともせず、あーだこーだとエラそうにプロレスを語る筆者のようなプオタがプロレスというジャンルを食い潰してしまったという意見も根強いです(^^; プロレスを楽しく語るために、いやプロレスそのものを楽しむためには、やはり実際に会場に足を運ぶのが一番ですよ。


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